使用構築
最終結果
参考
【SV S7 最終20位】不死のドヒドディンルー - Multimags
構築経緯
前期結果を残した残飯ディンルー+ドヒドイデの並びを使用したところ非常に強力だったため、軸とした。スイーパーとして、パオジアンを中心としたあらゆるポケモンの崩しの行動に超速アンコールで圧をかけることのできるテツノツツミを採用した。この3匹だとサーフゴーが無理なのでチョッキイーユイを、地面の一貫切り+物理の攻め駒として鉢巻カイリューを採用した。残りの一枠には、ガチグマの処理を安定させる+対面選出をできるようにするため襷パオジアンを採用し、この並びで終盤を戦った。
ディンカイサフゴパオラオスカミの並び(スタンパ)への勝率が悪かったため、イーユイの持ち物をスカーフに変更した。その影響で元々重かった後発テツノツツミがさらに重くなり、また胞子宿木の一環切りや対水ロトム、対ガチグマに草タイプを組み込みたいと考えていたためチョッキゴリランダーを採用。構築が完成した。
個体解説
ディンルー@食べ残し
特性:わざわいのうつわ テラス:フェアリー
実数値:257(212)-131(4)-176(116+)-67(-)-120(156)-68(20)
技:カタストロフィ/テラバースト/地割れ/守る
S:カバ抜き
初手置きしてテラスをするととても強い。
技構成について、カタス地震守る吹き飛ばしで使用した際、フェアリーテラバが欲しい場面が多かったため地震をフェアリーテラバに変更したところ使用感がよく採用した。また、相手のディンルー、キョジオーン、ヘイラッシャ、ドヒドイデ、モロバレル、鬼火ヒードラン、ノマテラしたカイリューあたりの処理が構築単位で難しかったため、それらに加え有象無象に打てる地割れを採用し破壊することにした。
対スタンパにおいて、初手の水ラオスが剣舞しかしてこないため、非テラスカタス+テラバで対面処理していた。他の並びの初手水ラオスへの行動は、構築単位でドヒドイデへの選出圧力があるかないか、ドヒドイデを起点にできるポケモンが他にいるかどうかで判断していた。一応抜群水流+等倍水流は耐えるため読み外しても対面処理は可能で、テラスを切られて対面負けることとサフゴ等に引かれることが最悪であるためこうした選択をとっていた。
初手ディンルーに対しては地割れを連打していた。上をとっている場合は4回以内に当てれば残飯込みでHPが3分の1ほど残り、裏のパオカイリューに対し型を見ながら削りの仕事を果たすことができる。地割れが当たらずステロ→カタス→カイリュー引きの動きを許しても、カイリューが飛行テラでなければ残飯回復と地割れを嫌ってテラスも羽休めもしてこないことがほとんどであり、カタステラバで勝てる。ノマテラカイリューに対してはこの、地割れ残飯を見せてテラス羽を渋らせる動きが、テラスさせて地割れ連打するよりも何倍も強力だった。
中盤からずっとこの型で使ってきたが、不意の身代わり持ち(特に身代わりカイリュー)の処理が相当難しくなり、また最終盤はしっかり地割れケアされて順当にボコられることも増えたため、やっぱり地震吹き飛ばしカタス守るが最強だな…と思った。
ドヒドイデ@黒いヘドロ
特性:さいせいりょく テラス:どく
実数値:157(252)-83-223(244+)-×-164(12)-55
技:アクアブレイク/毒毒/黒い霧/自己再生
ディンルーのお供。ハバカミを流したり、カイリューに毒を入れたり、テラスのないパオラオスを詰ませたり、ディンルー→攻め駒に直引きしなくない時のクッションになったり。相手の崩しの手段の選出を強要するのが強い。ガチグマ入りと鉢巻ランドロス入りにだけは投げるのを躊躇したが、それでも投げたり投げなかったり。
テツノツツミ@ブーストエナジー
特性:クォークチャージ テラス:ゴースト
実数値:131-90-135(4)-176(252)-80-206(252+)
強いポケモン。
パオジアンに対する圧力と崩しの行動に対する切り返し性能が、サイクル構築のスイーパーとして唯一無二で強力。無理な構築にもこいつが頑張れば勝てる。強すぎて、サイクル使うなら外せないなーと思った。
イーユイ@こだわりスカーフ
特性:わざわいのたま テラス:くさ
実数値:155(196)-×-104(28)-190(140+)-141(4)-138(140)
技:オーバーヒート/悪の波動/噴煙/テラバースト
サーフゴーに強い人。今月は警戒が薄れていたためかなり通りが良く、多くの構築に投げることができた。構築の他のポケモンが水ウーラオスに強く、動かしやすかった。
スタンパに対しては、初手のディンルーでラオスかディンルーを突破してこのポケモンを通す動きを狙う。
草テラスもテラバーストも使わなかったため、鬼火持ちのゴーストテラスとかでよかったかも。そもそもほとんどの対戦でディンルーにテラスを切るため、他のポケモンをテラスさせたい場面がなかった。
カイリュー@こだわり鉢巻
特性:マルチスケイル テラス:ノーマル
実数値:183(132)-202(236+)-120(36)-×-121(4)-113(100)
技:逆鱗/神速/地震/けたぐり
HB:ステロ+特化カイリューの+1テラス神速耐え
S:最速ガチグマ抜き
A:余り
カイリュー枠。破壊とスイープの役割を果たすため鉢巻での採用。
特にディンルーの裏から2体目として出す動きが、相手視点どうしても竜舞やアンコールがチラつくため、鉢巻をケアしにくい状況を作り出すことができる点で強力だった。実際にその動きで、サイクル気質の構築を多く破壊することができた。鉢巻神速のリーチがたまらなかった。
今期も最強だった。
ゴリランダー@突撃チョッキ
特性:グラスメーカー テラス:ゴースト⇆毒
実数値:207(252)-148(20)-111(4)-×-127(204+)-109(28)
技:ドラムアタック/叩き落とす/蜻蛉返り/バークアウト⇄ウッドハンマー
諸説枠。
相手視点見えにくい対特殊のサイクル駒。このポケモンの存在により、ハバカミにドヒドイデ以外を後投げする、ツツミ入りに対しディンルーの体力を消耗する等の行為が可能になり、ガチグマ入りやパオツツミ入りに対する選出の幅を広げてくれた。
ガチグマについて、初手草分けガチグマが流行っていた頃はディンルーでカタスを入れてから襷パオに引けばよく、ディンルーパオドヒドのような舐めた選出をしても結構勝てたが、最終盤になるにつれてしっかり裏からガチグマを投げてくる人が増えたため、選出にゴリランダーを絡めて対処することが多かった。
しかし、鉢巻飛行テラスランドロスと初手置きしない飛行テラスカイリューが増えたことで、選出を渋る場面も多かった。チョッキパオや風船サーフゴーに変更するのもありだったと思う。
グラスフィールド回復と地震半減と草火力増強と蜻蛉でディンルー、ドヒド、ゴテラのツツミ、草テラのイーユイ、鉢巻のカイリューとシナジーがあるように見せて、実際は選出画面でカイリューの地震半減を嘆くことの方が多かった。ただフィールド+残飯+守るでディンルーをもりもり回復させる動きはそこそこ強かった。
テラスは、ガチグマとカイリューとラオス意識のゴテラと、毒毒とカミ意識の毒テラを入れ替えながら使っていた。基本ディンルーをテラスさせるためほとんど切らなかった。
また、最初はテツノツツミと電磁波サーフゴーをディンルーの回復の起点にするためにバークアウトを採用していたが、火力の無さに困る場面が何度かあったためウッドハンマーに変更、こっちの方が良かった。
選出
vsディンカイサフゴパオラオスカミ
→ディンルーカイリューイーユイ
初手ラオスかディンルーをディンルーで破壊して、サーフゴーにはイーユイを投げて、カイリューはマルスケ削ってカイリューで倒す。ディンルー→パオジアン選出はディンルーでテラスしてパオの襷を削り、怯んだらイーユイで焼く。
他→ディンルードヒド@1か、ディンルーゴリラ@1か、ディンルー+攻め2枚
重いポケモン
・身代わり飛行テラバカイリュー
無理。ディンルーの吹き飛ばしを切ったこと、パオジアンを外したことを本当に後悔した。7時半に21から潜ったらこいつに2連でマッチングして心が折れた。
受けが成立せず、選出を噛み合わせないと一瞬で負けるためきつい。
終わりに
今月は中盤からドヒドディンルーを使い続け、最終日まである程度安定して勝つことができましたが、最終日はあまり勝てなかったです。ドヒドディンルーはとても強かったし楽しかったけど、だからこそもっとうまく組めたなーー思考が浅かったなーーと反省の思いが大きいです。S9はちゃんと強い構築を組みたいです。
ここまで読んでくださりありがとうございました。