使用構築
構築経緯
流行りのセグカミラッシャに安定して勝てる毒菱マスカーニャ+身代わりドラゴンテールカイリューを構築の軸とした。
毒菱+カイリューで対処の難しいサーフゴー、テツノツツミ、ロトム、眼鏡妖テラスハバタクカミを後投げから処理できるサイクル要員としてチョッキジバコイルを採用した。
ここまでで相手のカイリューに大きく隙を見せ、またサイクルが難しい際にカイリューの裏から展開する積みエースが欲しかったため、幅広い構築に出せる竜舞炎テラスセグレイブを採用した。唯一完全に止められるヘイラッシャは毒菱+カイリューでカモれるため、相性が良いと考えた。
カイリューの性能を引き出すためには毒菱の通りが悪い構築に対して出すステロ要員が必要と考え、安定して展開を作ることのできるメンタルハーブカバルドンを採用した。残りの一枠にはスイーパーが欲しいと考え、セグレイブとも相性の良いブーストエナジーハバタクカミを採用した。
この構成で最終日前日まで潜ったが、カバルドンとハバタクカミを選出した対戦の勝率が著しく低かったためこの2匹の代役を探すことにした。
ステロ要員を出したいテツノドクガ入りやアマガドオー系統、またカイリューで厳しいサザンドラの選出抑制を意識してカバルドンをブーストエナジーイダイナキバに、カイリューとの相性を考えハバタクカミをスカーフサーフゴーに、その結果生まれた炎の一貫を気にしてジバコイルをチョッキハラバリーに変更し構築が完成した。
個体解説
カイリュー@食べ残し
特性:マルチスケイル テラス:フェアリー
実数値:197(244)-155(4)-159(236+)-×-121(4)-103(20)
準速ドドゲザン抜き
構築の要。毒びしやステロの撒かれた状態で繰り出し身代わり羽休めドラゴンテールをすると相手が勝手に倒れていく。
身代わりがすごい。ヘイラッシャやカバルドンの欠伸を起点にするのは勿論のこと、様々な応用ができた。マスカーニャの威力65はたきおとすを身代わりが耐えるため、初手マスカーニャミラーで毒菱を撒きつつ相手の型を見てから身代わりドラゴンテール展開の起点にした(挑発持ちの個体には遭遇しなかった)。不一致イカサマを身代わりが耐えるため、身代わり状態でロトムと対面した場合にボルチェンでしか身代わりを割れない状況が多発し色々悪いことができた。毒+羽休め連打ではPP的に削りきれない相手に、身代わりを挟むことでPPの節約+急所対策+状態異常・トリック対策を同時に行った。
また、当初はフェアリーテラス勢意識のアイへを採用していたが、地震の採用により毒菱ステロの通らない鋼に圧をかけられるようになった。テラスタルされた場合はドラゴンテールすれば毒菱が刺さる他、裏のセグレイブ、ハラバリー、サーフゴーの一貫が作りやすくなる。
ヘイラッシャとカバルドンについて、こちらがテラスタルしなければただの起点であるが、セグレイブと同居している場合セグレイブに対しテラスタルを強要させられるため、毒菱がないと苦しい展開が生まれるのは注意が必要。
テラスタイプは水、ノーマル、鋼、フェアリーと使ったが、構築からフェアリー枠が消えたこと、地震の採用により毒・鋼勢にも無力ではなくなったことから最終日はフェアリーで使用した。他のタイプと比べ不意に弱点を突かれることが少なく安定感があった。
あまり考えず技を押すと運負け製造機になるが、毎ターン適切な技を選ぶことでスペックが無限大になる。構築の全てのポケモンと組み合わせて強く、ほとんど全試合選出した。
マスカーニャ@気合の襷
特性:へんげんじざい テラス:あく
実数値:151-162(252)-91(4)-×-90-192(252+)
技:毒菱/はたきおとす/じゃれつく/不意打ち
ミラーとテツノブジン意識の最速
初手に投げられがちなセグカミ、コノヨザル、テツノブジンに対し、9割削る+不意打ちで処理or毒菱を撒くという仕事を高確率でできる点を評価した。毒菱カイリューの通っている構築には毒菱だけ撒いて退場しても構わない。相手の初手テラスタルを誘発する性能があり、マスカーニャにテラスを切られる=カイリューへの一致テラスゴリ押しができなくなる=おいしい。はたきおとすの枠は検討の余地があるが、一貫するタイプで火力がそこそこ出る点と相手のカイリュー等のゴツメをはたきおとせるとカイリューのドラテ展開が決まりやすくなる点で強かった。
毒菱撒きとして他にはキラフロルを試したが、ドラテカイリューと組む場合はロトムやサーフゴー、サザンドラ等を寄せ付けない点でマスカーニャの方が好感触だった。
セグレイブ@いかさまダイス
特性:ねつこうかん テラス:炎
実数値:191(4)-197(252)-112-×-106-152(252+)
技:つららばり/きょけんとつげき/テラバースト/竜の舞
1舞で最速ドラパルトやスカーフサーフゴー等抜ける最速
初手カイリューの飛行テラバースト+神速でマスカーニャが毒菱、イダイナキバがステロだけ撒いて退場した際に、ダイスつららばりで縛れる性能が唯一無二であり非常に強力だった。炎テラスにすることでハバタクカミの眼鏡ムーンフォースやステロ+ミミッキュの珠じゃれつく、積んだウルガモス等を起点にすることができ、炎テラバーストによりハッサムやアーマーガア入りにイージーウィンを量産してくれた。チョッキ型が主流であり、竜舞を切ったプレイングをしてくる相手が一定数いたことも追い風であった。
突破の難しいヘイラッシャ入りとロトム入りには他のポケモンを投げるため、選出時の勝率がダントツで高い。地味に重いサザンドラへの解答でもある。
イダイナキバ@ブーストエナジー
特性:こだいかっせい テラス:フェアリー
実数値:191(4)-151-151-×-105(252)-152(252+)
キョジオアマガドオー系統の構築には確定で初手投げ、テツノドクガ入り、他ステロの通りが良い(毒びしの通りが悪い)構築にも積極的に投げる。ステロ+挑発で一方的に展開できるのは勿論、相手がテラスタル挑発ビルドや格闘技を警戒してクッションに一旦引いてくることが多く、そこにステロはたき挑発で負荷を与えることができた。特に初手セグレイブが引いてくれたりテラス読みの地震で突っ込んでくることが多く、初手ステロでアドを稼いでいた。受け回しに対してはステロを撒きながら後投げされたアマガやカイリューのゴツメをはたき落とし、裏のカイリューで身代わりドラゴンテールをすることで簡単に勝つことができた。
テラスタル鋼にするつもりが鋼テラピースが20個しかなかったのでフェアリー。おかげで相手のドラテカイリューにイージーウィンを拾えたので正解だったかも?
サーフゴー@こだわりスカーフ
特性:おうごんのからだ テラス:はがね
実数値:167(36)-×-116(4)-185(252)-117(44)-138(172+)
技:ゴールドラッシュ/シャドーボール/トリック/自己再生
最速テツノツツミ抜き
臆病ツツミの眼鏡ハイドロポンプ確定耐え
カイリューとの相性の良さは折り紙付きであり、ドラゴンテールの一貫を切るために相手がフェアリーテラスを切った際にゴールドラッシュの一貫ができるのは分かっていても強い。毒菱+カイリューで受け切れるか怪しい眼鏡妖テラスハバタクカミや飛行テラバカイリューに対し一度後投げから切り返せる点が強力だった。欠伸ループを切ることができるのも偉く、カイリューと合わせてカバルドン展開にかなり優位を取ることができた。
また、カイリューと組むだけでなくイダイナキバ+セグレイブ+サーフゴーと選出しても強く、対カイリュー入りにおいて選出の幅を広げてくれた。
自己再生は一度も押さなかったので何でもいい。祟り目でも、置き土産でも、てっていこうせんでもいい。
カイリューのアイへを地震にしたため、フェアリーテラスのカイリューに対してはこのポケモンを選出しないと勝てないことに注意。
ハラバリー@とつげきチョッキ
特性:でんきにかえる テラス:みず
実数値:207(180)-×-118(52)-155(140+)-120(132)-66(4)
技:パラボラチャージ/10万ボルト/アシッドボム/ひやみず
臆病ハバタクカミの眼鏡ムーンフォース確定三発
チョッキと合わせた高い特殊耐久+専用特性+パラボラチャージにより、毒菱+カイリューでは処理が怪しいテツノツツミ、サーフゴー、ロトムに複数回後投げができる。高耐久を活かして特殊ポケモンに後投げし回復しながら相手に負荷を与えられるのは単純に強い。相手は殴らず交代して処理を試みるしかないため毒菱ステロが刺さる、カイリューの地震を嫌ったジバコイルがテラスタルしてきた場合このポケモンの餌になる、毒菱軸で勝ちにくいが選出画面で判別できないラムクエスパトラに勝てるといった、構築の軸と噛み合った強さもあった。
相手が殴らずに居座る場合に刺さるアシッドボム、より相手を迅速に処理したい場合に備えて10万ボルトを採用。後投げされるポケモンが毒菱ステロで自動的に削れていくため、ボルトチェンジを押したい場面よりも10万ボルトでより負荷を与え高火力ポケモンを落としきりたい場面の方が明らかに多かった。ひやみずは物理アタッカーに対する起点回避兼地面への打点として採用した。地面への打点になれば何でもいいと思う。テラスは水テラピースが余りまくっていたので水。おかげでウルガモスとカバルドンとセグレイブに勝った。
選出
基本的には起点作り+カイリュー+1
セグカミラッシャ系統→マスカーニャカイリュー+サーフゴーorハラバリー
キョジアマガ系統→イダイナキバカイリュー+セグレイブorハラバリー
カイリュー入りにはイダイナキバセグレイブサーフゴー選出を検討。
コノヨザルとテツノブジンはほぼ必ず初手に来るためマスカーニャを合わせる。
ヘイラッシャやロトムのいない構築にはセグレイブを選出しておけばどうにかなる。
結果
終わりに
S1、S2と不甲斐ない結果に終わったため、S3では対戦数をとにかく稼ぐことを意識し中盤から毎日潜って強そうな並びをどんどんパクって使いました。その結果、自分なりに納得する軸を組み最終二桁を達成することができ非常に嬉しいです。ポケモン対戦を始めた頃最初にハマった実況者が毒菱パ使いの人だったこともあり、毒菱構築で結果を残せたことは感慨深いです。
3月以降は忙しくなりS3のように対戦数を稼ぐことはできませんが、まだまだ引退したくないので次は最終二桁前半を目標にできるだけ時間を作って対戦を続けたいと思います。
ここまで読んでくださりありがとうございました。対戦を頑張る皆さんの一助となれば幸いです。
スペシャルサンクス
・使用した色イダイナキバとか色A0ハバタクカミ3体とか他にもたくさん交換してくれたリア友
・構築相談乗ってくれるリ奴
・いつも応援してくれる方々
質問あれば、https://twitter.com/haganuketyattaのDMまで!